派遣法改正にともなって契約終了となり、転職活動をしましたので、体感しことをまとめていきたいと思います。
経理転職市場は?
転職活動をしていて感じたのは上場を目指している中小企業が多いということです。
2014年にIPO企業数が上場廃止企業数を上回り、以降上場する企業は純増する状況が続いているそうです。
業績が上向いている企業が多くなり、上場を検討する企業が増えているんでしょうね。
そのため、現在転職市場は売り手市場で、経理職も売り手という見方もあります。
単純に、派遣法改正によって放出された分だけ、新たな派遣社員が必要になります。
実際、派遣経理求人は時給が高いものが多かったので、本当に売り手市場なのかもしれません。
私は首都圏で探しましたが、時給だけで見れば1500~1700円くらいは見込めると思います。
中には3000円近いものもありました。どんな仕事なんでしょうね。
正社員転換の道は?
3年前に未経験で入社した会社は、誰でも一度は名前を聞いたことがあるような大手上場企業でした。
こちらで正社員転換できたらキャリア的に万々歳でしょうが、
残念ながらそこでは正社員へ転換の道は、まず見込めないと思っていました。
実際、この9月に派遣法改正に伴って正社員へ転換した派遣社員はいませんでした。
会社が求めているスキル
これは中途採用者のキャリアを見ればわかります。
もし、中途採用者がいたら、それとなく話を聞いてみるといいと思います。
私の勤めていた会社の場合は、
・経理歴7~8年以上
・決算、監査対応など経験有
・TOEIC 900点以上
・年齢 20代後半
という、エリート経理マンでした。
とても簿記2級、派遣3年以上レベルでは、正社員転換の可能性があるとは思えませんでした。
正社員を増やせない理由
たとえ高スキルの派遣社員が居たとしても、安易に正社員を増やせない理由があります。
それは正社員にすると簡単に切れなくなるからです。
もしも、また不景気がやってきて、業績が振るわなくなってきた場合、人件費を削らなければいけない可能性が出てきます。
リストラは企業にとって悪印象です。
簡単に会社都合で辞めさるわけにはいきません。
ですが、派遣社員なら契約更新しなければいいだけです。
会社の業績
成長中の企業や業界であれば、増員の可能性があるでしょう。
ですが、業績が振るわない会社や、いわゆる斜陽産業と言われている業界であれば、安易に正社員を増やすというリスクを取ることはしません。
上場企業であれば、一度会社の決算内容を確認することをオススメします。